りぃがの本音と建前

~食の雑記帳~

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味道広路

由仁でアイスを食べ牛小屋を覗いて仔牛と戯れた後は、栗山町に移動しました。
生前、嫁親が木材関係の仕事で頻繁に尋ねた地域でもあり馴染み深い町。
お昼を戴きに味道広路さんへお邪魔しました。
外観 看板
嫁と知りあった当初や結婚してからも、酔った義理父から電話が入ると栗山まで車で迎えに走ったなぁ…(笑
一軒、二軒とハシゴ酒で迎えに行くお店は焼肉屋だったり居酒屋さんだったり。
帰りの車の中での会話は毎度同じで、旨い和食があるが、お前らにはまだ早いってのが口癖。
当時、若かった自分も和食に興味も示すことも無く時間は過ぎ去り…

そんな義理父の一周忌の際、嫁から親戚の集まる席の仕出しを栗山の味道広路さんに
頼みたいと言うことでお昼に戴いたお弁当が初めての出会いでした。
綺麗な味わいで一つ一つが深く、滋味で驚きました。
北海道では、この味に出会うことは正直言ってありません。

それから冬に予約を済ましたのですが当日は猛吹雪と豪雪が重なりキャンセル…
この度、初めてお店に訪問です。
玄関 長刀鉾の粽
少し早目の訪問でしたので石垣に囲まれたお店の駐車場に車を止め辺りを散策。
鎖に繋がれた子犬と戯れ、畑の花を眺め時間になり玄関先へ。
疫病や災難よけのお守りである長刀鉾の粽が軒先に吊るされ、趣ありますね。
店内 店内2
靴を脱ぎ女将さんに挨拶をして奥にある右手の個室に通されました。
季節の野花と実った木々を飾られ、胡桃の2枚板を合わせたテーブル席。
床の間にある○窓から柔らかい日差しが雰囲気を醸し出しています。

この日は、息子が合宿で泊りの為、嫁・娘と訪問。
まずはウーロン茶とオレンジジュースに自分はビールで喉を潤しました(笑
乾杯 呼び鈴
緊張気味の娘と目が合い、思わず背筋を伸ばしっこ。
以前、蕎麦屋で隣席した叔母様の背筋の良さと蕎麦猪口を持つ姿がやけに目に焼きついて
それ以来、ふざけあっこです(笑
でも、解ってくれる時がくると良いなって勝手な親心…

予約の際、当初は大人2名でお願いしましたが高学年の子供も可能と言うことで
子供用の献立を勧めてくれる嬉しい心遣い。
内容は大人とほぼ変わらず一皿にまとめられた極上のお子様ランチ椀物(海老・帆立の叩き寄せ)と水の物付きです。
子供用(出汁巻き・鮃の梅肉添え・パプリカと蒟蒻の金平・とうもろこしのかき揚げ・トマト・ズッキーニ・おむすび) おむすび
娘には地味に見えたようですが、出汁巻きを食べてすくにニンマリ顔に一安心。
ふわり・しっとりの食感が口の中で優しい味わいのお出汁と卵が溶けていくのに驚いてます。
嫁におねだりしても、なかなか簡単に作れる物でもないですし…(汗
子供の椀 P1190655.jpg
他、朝摘みトマト・ズッキーニの素焼き・焼き物には平目の梅肉添え・とうもろこしのかき揚げ
パプリカと蒟蒻の金平に小さなおむすびと言った内容です。

そんな娘を見ながら供されたコースは夜の5000円(サービス10%別)です。
夏の終わり・秋のはじまりと題されたお料理は先附けからスタート。
先附
地物のとうもろこしを使った磨り流しは塩の効かせが絶妙で清々しい甘さ。
かき揚げは、ほろりと解け口の中では丸齧りした以上の旨みが。
とうもろこしのすりながし とうもろこしのかき揚げ
続くお椀には、ふわりと薫る柚子に澄んだお出汁に映える枝豆葛豆腐は、
ふわりと口解けの良い滑らかさでしっかり枝豆を感じさせ、
真丈と違い歯触りの残した海老と帆立の叩き寄せが綺麗に合わさった滋味にうっとり。
椀 椀(枝豆の葛豆腐・海老・帆立のしんじょう)
修業先である滋賀の名店、招福楼さんのお味を受け継ぐ吸い地なのでしょうね。
未だ、自分にはまだ早いと思い訪問できてませんが京都の桜田さん山玄茶さんに
劣らぬ研ぎ澄まされた味わいで滋味でした。

向附には積丹沖の寝かされた烏賊雲丹に添えられた
胡瓜とおかひじきを割醤油に本山葵で。
向附 向附(雲丹・鮃・烏賊 おかひじき・本山葵)
鮃で雲丹を包み、しゃきしゃきの食感が癖になるおかひじきを合わせ戴きました。
旨いに決まってますね(笑
娘には造りが無かったので一口、お裾わけ。
酒器
注文したお酒は米、水、杜氏全てが純北海道産で仕込まれた純米吟醸の北斗随想
地元である栗山の小林酒造さんのお酒です。
2合目は燗しても美味しそうな冬花火も栗山のお酒です。

焼き物の代わりに供されたお皿には、秋刀魚の皮目を軽く炙ったお寿司
芳ばしい皮目から蕩ける秋刀魚の脂身にちょっぴり甘いシャリで
生臭さなど微塵も感じさせない美味しいお寿司でした。
秋刀魚の炙り寿司・鬼灯の白和え・パプリカ・蒟蒻の金平・インゲン豆の黒胡麻 秋刀魚の炙り寿司
他にインゲンの黒胡麻和え、ぴりっと甘辛く味付けされた蒟蒻・パプリカの金平
鬼灯の白和えなど、どれも自家栽培や地物を使っており、味わい深く美味でした。

酢の物は、積丹の天然もずくの下に隠れた青つぶと生の水前寺海苔ところ天を生姜酢で戴きます。
つるん・ずるっ・コリっと異なる3種の歯触りを愉しみ爽快感ある後味です。
酢の物 あおつぶ
炊き合わせには、ズッキーニを使った葛引きの優しくまぁるい味わいに、酸味あるトマトしし唐
飾り包丁が入れられた甘い茄子に柚子胡椒がほんのりアクセントなってます。
しみじみ美味しくて、だんまりを決め込む夫婦、そして娘の欲しがる目(笑
大人の味わいにちょっと戸惑いながらも興味を示すのが嬉しかったり。
煮物(ズッキーニを使った葛引き・トマト・茄子・しし唐) P1190652.jpg
食事は茗荷と実山椒を効かせた鰻のまぶし飯、香り物の代わりに梅干しで炊いた、ささぎ。
お食事も一切手抜きなしで食していくうちに笑みがこぼれました。
鰻まぶし飯 ささげの梅煮
水の物には白い果肉から香る上品な味わいのエリザベスメロン野苺巨峰
この時期は夕張メロンって気もしますが甘ったるさが口に残るので、和食にはこちらが合いますね。
水の物(野苺・巨峰・エリザベスメロン) 黒千石大豆の水羊羹
続く菓子は希少価値高い小粒の黒千石大豆を使った水羊羹
上品な甘さが口の中ですーっと広がったところで薄茶で〆

著名な作家のお皿や地元の作品の器を使い料理との調和も大事にされた
夏の終わり・秋のはじまりを堪能しました。
お薄 お茶
予約の際から丁寧な対応をされた女将の人柄も素敵で調理の説明も
丁寧で子供にまで解りやすく話してくれました。

最後に御主人も個室に挨拶に来られお話を。
料理は人柄を表すという言葉が当てはまる程、にこやかな方で
優しい口調から故郷の栗山を愛されてるのが良く解ります。
献立の内容を尋ねると、すらりをと書きあげてくれたり感激しました。
夏の終わり 秋のはじまり 味道広路
場所柄、伺うには難しい地ですが、此方でしか扱えない四季の恵みを扱い
修業先のお味に自らの感性をお皿に表した素敵な料理で、御主人酒井さんの温もりを感じました。

地域に根付いて今年で10年目を迎える味道広路さん。
和食経験の少ない自分ですが、北海道では貴重な和食店です。

今回は5000円の料理でしたがとても丁寧に作られたもので素材の選定、椀は流石です。
また伺う機会をつくり、さらに雅なお料理も体験したいと思います。

店名 味道広路
TEL 0123-73-6677
住所 北海道夕張郡栗山町湯地40-35
時間 [Lunch]12:00-15:00 [Dinner]17:00-21:00 完全予約制です
定休日 火曜日


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コメント


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こんにちは!

食材は北海道!でも一皿一皿が北海道の感じがしないのが不思議です!
とても丁寧さも伝わってきますね!(北海道の料理が丁寧ではないというわけでは決してございませんが!!)

とうもろこしのかき揚げが最初に出てきた段階でテンションが上がってしまうかも!

是非一度伺ってみたくなりました♪

娘さんとのひとコマもまたいいですね☆

Sloe T. | URL | 2011-09-25(Sun)12:35 [編集]


Re: タイトルなし

Sloe T. さん

こんばんは~

北海道の食材をふんだんに使った和食、大変美味でした。
名店の味をこの地で戴けるのは有難いです。

夏の季節を象徴するとうもろこしは、フレンチやイタリアンでも
冷製スープなどで共されますが、2011年のNO1のお味でしたよ~
和食万歳です(笑

2年前に隣り合わせになった上品な叔母様はめっちゃ背筋伸ばして
蕎麦を手繰り啜るんです。
今でも目に焼き付いてます(笑

機会があれば是非、一度は足を運んで欲しいお店です!

りぃが | URL | 2011-09-26(Mon)22:18 [編集]


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